A・Nさん 40歳男性
30代前半から胃の調子がずっと悪い。
吐き気がひどくまともに食事が摂れない。
寝付きが悪い。
このような症状でご相談に来られたA・Nさん。
病院では逆流性食道炎と診断されているという事で、症状もそれに準じた感じで、初めてお会いした時は顔色も表情も良いとは言えなかったですが、お辛い中でも気丈に振る舞われていて、とても気配りの出来る方だなと、とても好印象でした。
普段はお仕事で管理職をされている方なんですが、今は不調があってお仕事には時短で半分の勤務にしてもらっているという事で、特に不調が続く時にはお休みされていて、何とか日常を送っているという事でした。
とにかく真面目で実直な方で、1日も早く元気になって思う存分仕事がしたいと、その意志の強さを感じた次第です。
何とか元気になってもらいたい!
私自身もその想いを胸に施術をスタートしました。
不調の根本的な原因は・・
初回の施術とカウンセリングである程度解読出来た事があったのですが、A・Nさんはとにかく仕事に真面目で、請け負った仕事をキッチリとこなされるのですが、とにかく請け負い過ぎてしまうのだそうです。
頼まれたら断れない・・
なぜ断れないのかというと、「断ってしまうと周りの人達にどう思われるだろう・・。」「無能な人間と思われてしまうかも・・。」「自分は有能な人間だ!」こういった内なる声が、A・Nさんを駆り立ててしまっていたからです。
その結果オーバーワークな日々が続き、症状が出始めたという事になるのですが、逆流性食道炎のように食道や胃に出る症状にはこういったメッセージがあります。
もう無理!これ以上出来ない・・
本当は断りたいけど断れない・・
こんな風に思い過ぎてますよ!と自分自身の心からのメッセージが身体に出てきていたのです。
この事をA・Nさんにお伝えさせてもらうと、「実は職場の上司によく言われるんです。」と仰っていました。
A・Nさんの施術方針はこういった「思考回路を変えていく事」を相互で確認し、初回の施術を終えました。
施術録 全5回
結論からいうと、今回のA・Nさんの施術は初回を含め全部で5回来院して頂きました。
2回目以降のリアルな経過を報告させて頂きます。
「2回目」
初回時より少しマシな感じがするという事でしたが、まだあまり食べられないとの事。
この時の施術は、心理療法を中心に思考回路を変容させていくアプローチをさせて頂き、2回目を終えました。
「3回目」
2回目から2週間後に来院頂きました。
症状に波があるが、良い時は普通に食べられるようになったとの事。
仕事にも少し復帰してみたと仰られていましたが、まだ無理をするとしんどいという事でした。
3回目も心理療法を中心に、2回目とほぼ同じ内容で終了しました。
「4回目」
3回目から3週間後に来院頂きました。
この頃には症状もほぼ消失し、前回後1週間を過ぎた時に仕事に完全復帰したそうで、大変喜んでおられました。
食事も問題なく摂れており、表情もとても明るくなっておられるのを見て、こちらもとても嬉しくなりました!
施術は身体の事もやりつつ、前回までの内容を再度伝え終了。
「5回目」
1ヶ月後に来院頂きました。
前回後の調子をそのままキープ出来ていて、何も問題がないという事で症状の消失を確認し、最後にお身体の施術をさせてもらい、今回で施術を終了としました。
今回の症状のキーポイント
A・Nさんは今回の症状で5年以上悩んでおられましたが、割と早い段階で症状の消失が見られました。
何故かというと、不調を作り出していた根源的な所にアプローチ出来たからだと思います。
A・Nさんの場合は、ちょうど良いペースで仕事が出来ていれば良かったのですが、無理して仕事を請け負ってしまうが為に心身共に限界を迎えてしまっていました。
その根底の部分には「無能な人間と思われたくない」という思いがあり、裏を返すと「自分は無能、ダメな人間だ」というセルフイメージがあったからです。
今回アプローチしていたのは正にこの部分で、その心境に変化が起きた事で、3回目の施術を終えた後にはA・Nさんは無理せず仕事を断れるようになっていました。
こういった不調は、「心」の不調からくる事が本当によくあります。
もし同じような不調に悩んでおられる方がいらっしゃいましたら、是非参考にしてみて下さいね!
ご相談もお気軽にどうぞ、心からお待ちしています。